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リフォーム、リノベーション、コンバージョン、リニューアル (1)

2020.4.1

「リノベーション」という言葉を使い始めたころ

9(ナイン)株式会社といいます。こんにちは。
建築物リノベーションや建築物コンバージョンの企画・設計・施工をビジネスとしている企業です。
古い建物を再利用し使おうと試みるニーズ数は都市部のほうが多いので、畢竟、大阪や東京での引き渡し実績が多い企業です。

大規模な改善増改築を「リノベーション」と名付け売り出した企業としては、もはや古参の部類に入る企業となりました。

9の代表取締役社長でもあり創業者でもある久田一男は、創業前の会社員建築デザイナーの頃から旧家屋や中古ビルの増改築が得意で、依頼主からも多く好評をいただいたようです。
古い建築を新建材や部品交換するだけでなく、「さらに使いやすいよう」「さらにスタイリッシュに」改良する仕事をいくつかこなしました。
その頃、朝日放送系列で『大改造!!劇的ビフォーアフター』が人気番組だったこともあり、それまでの「改築修繕」に代わり「リフォーム」という言葉は定着しつつあったようです。

余談ですが、ヒット番組『大改造!!劇的ビフォーアフター』を通じ頒布定着した建築用語は、割に多いです。
「リフォーム」を筆頭に、「狭小住宅」「減築」「ガルバリウム鋼板」などの用語は、この番組(とその後各局が制作した類似後追いリフォーム番組)で流通した言葉でしょう。
建築用語でこそありませんが、建築士や建築デザイナーや大工をひとからげに「匠(たくみ)」と呼び出した番組上の演出も、かつて90年代頃に人気美容師を「カリスマ美容師」と呼ばせ流行らせた社会現象を彷彿させます。
いまだ設計打ち合わせの途中に「匠」という言葉を褒め言葉として使われるお客さまや業界の人があります。
「なんということでしょう!」と声を張り上げるお客さまは、さすがにもう居なくなりました。

Wikipediaによると『大改造!!劇的ビフォーアフター』は2002年に放送開始したようです。
もう20年ほども前の放送なのですね。
リフォーム、リノベーション、コンバージョン、リニューアル

弊社代表・久田は、古い建築を新建材や部品交換するだけでなく「さらに使いやすいよう」「さらにスタイリッシュに」改善改良する仕事リフォーム仕事をこなすうち、別のネーミングをしたくなったようです。
同じ時期同じような感覚を抱いた建築家・建築デザイナーは全国に複数居たようで、誰が命名するとなく「リノベーション」という言葉を使い始めた、とのこと。
「リノベーションっていう英語を輸入したのは誰だかよくわかんないけど、広めたのはアートアンドクラフト社の中谷ノボルさんちゃうかな」
とは久田の弁。



リフォームとリノベーション

その後、改修・改築・内装補修を手掛ける業者さんが「最近は“リノベーション”っていうと、なんとなく工事に箔がつくらしいぜ」と、頻用し始めました。
元々さほど厳密な用語定義のなかった「リノベーション」は、今ではすっかり大規模リフォームを指す言葉となりました。

Googleで「リフォーム リノベーション 違い」とワードを叩くと、多くの企業様でその違いを説明するページを作っておられます。
おおむね
「中古住宅を補修保全するのがリフォーム」
「中古住宅をスケルトンまでバラし、大規模修繕するのがリノベーション」
あたりの説明を、各社とも落としどころとされていらっしゃるようです。

リノベーションは別段住宅改築に限りませんし、「さらに使いやすいよう」「さらにスタイリッシュに」「旧建築の良さ・味わいは残したまま」改善改良を意匠工夫する設計者の思い入れの部分も、わたしたち・9(ナイン)がリノベーションという言葉を使い始めた頃よりも、随分と薄まったように思えます。
ただマンション間取り変更と新しい床材・壁材を張り替えただけで「リノベーション住宅」を銘打ち販売されるケースも少なからずあるようです。

そんな言葉の変質を「昔ながらのリノベ屋・9(ナイン)」は、いささか苦々しい思いを持って眺めています。
リノベーションという言葉が定着したことは嬉しいのですが。
リフォーム、リノベーション、コンバージョン、リニューアル

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